
NLCS Kobeでは、アートは作品を完成させることだけが目的ではありません。子どもたちは制作を通して問いを立て、さまざまな教科を結び付けながら、自分自身や世界への理解を深めています。
今年度も、子どもたちは多彩なアートプロジェクトに取り組みました。それぞれの活動では、技法を学ぶだけでなく、探究心や創造力、そして自分の考えを表現する力を育んでいます。
日本の前衛芸術から学ぶ
Grade 3では、日本の前衛芸術集団「具体(Gutai)」をテーマに学び、山崎つる子氏の《赤提灯》からインスピレーションを得て作品を制作しました。
アクリル絵の具とマスキング技法を用いて輪郭や質感を表現し、さらに遠近法を取り入れることで、日本の伝統的な提灯がキャンバスから浮かび上がるような作品づくりに挑戦しました。
日本の現代美術に触れることで、新しい表現方法を学ぶとともに、日本文化への理解も深めました。

アート・英語・健康をつなぐ学び
同じくGrade 3では、アート・英語・健康とウェルビーイングを融合させた教科横断型プロジェクトにも取り組みました。
色彩心理学を学びながら、健康的な食べ物を魅力的に見せる色使いを考え、端材の紙とマスキングテープだけを使って立体的な野菜や果物を制作しました。
さらに英語では、頭韻法(alliteration)や直喩(simile)、隠喩(metaphor)を用いたキャッチコピーを考え、デザインと言葉がどのように人へメッセージを届けるのかを探究しました。

自分らしさを表現する
Grade 4では、「Identity and Belonging(アイデンティティと帰属意識)」をテーマに、自画像制作に取り組みました。
横顔写真をもとにアクリルペンで自由に描き加え、自分らしさを表現した後、版画技法を用いて背景を制作しました。
最後には、自分を表す言葉を作品に添え、一人ひとりの個性や価値観をアートとして表現しました。

アートで物語を描く
Grade 5では、「科学と技術の進化」をテーマとした探究学習の中で、「三連画(トリプティック)」という表現方法を学びました。
自然界、産業化、そして未来という3つの時代を一つの作品の中で表現し、さらに英語で学習した『フランケンシュタイン』の引用を取り入れることで、科学の進歩と社会の変化について多角的に考察しました。

創造することは、学ぶこと
今回ご紹介した作品は、子どもたちの学びの一部です。
NLCS Kobeでは、アートは単なる表現活動ではなく、考え、試し、つながり、伝えるための学びのプロセスです。
作品の一つひとつには、それぞれ異なる問いや発見、そして子どもたち自身の思考の軌跡が込められています。これからも、創造性を通して世界への理解を深める子どもたちの姿をお届けしていきます。.